鬼の形相
明日は雨予報なので朝一番に愛犬を連れて
桜満開の堤防をお散歩。
桜のピンク、たんぽぽや菜の花の黄色、スミレ、ムスカリの紫。
なんと可愛い色合いなんでしょう。
河川敷なのに鶯があまりにも上手に鳴くので
まさかの拡声器で流してるんじゃないよね?と疑った私に1人でクスッと笑いながら。
穏やかな春、美味しい空気を胸いっぱいに吸い込みました。しあわせ。
前回、鬼の形相だった話の続き。
あの頃は地獄の毎日でした。
娘の送り迎えや、付き添いから少しだけ解放された私は
パートに出始めたのはいいのですが、ブランクあっての社会復帰で不安でいっぱい。
同時に中学生で色々な悩みを抱えていた娘。
娘は車椅子を使ってしか移動が出来ないのでそれなりの相当な悩みを抱えていました。
本人の気持ちを十分に聴いてあげたいし、周りにも理解を求め、母子共々毎日精一杯でした。
そこにあの鬼の形相の夫が加わるのです。
ただいまも言わず、ぬっと帰ってきて
目の奥から私たちを睨みつけます。誰かが主人に乗り移ったかのように目だけ人が違うと言う表現が正しいかも。
夕飯時、少しでも団欒をと思って喋ろうとするのですが、
「うるせぇ」
「だまれ」
理不尽以外の何物でもない怒られようで私も納得できなくてストレスが溜まるばかり。
娘の前でもこんな調子だったので
私は娘を守る為に、離婚した方がいいのかと考え出したこともありました。
そんなところまで追い詰められていました。
私は主人が鬱病と疑っていたので
離婚と病気の夫を助けるならどっち?と考えた時
当たり前ですが、離婚の選択肢は消えました。
今から思えば主人も相当苦しんでいたはずなのです。
うるせえとしか言えなかったのです。
みんなそれぞれ必死で生活をしていました。
夫の名誉のために補足しますが主人は本来とても優しくて器が広い人
暴力を振るう事もなく、娘や私を大切にしてくれる人でした。
そんな人がこんな状態に追い詰められるなんて、明らかにおかしい。
なるときはなってしまうのよどうあがいても
今なら自分自身に言えるようになりました。
あの頃 もっと早くに気がついてあげれたら、消えることのないその強い後悔に似た思い。
でも、それは自分を苦しめるから
あえての なるときはなるのよ に行き着きました。